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楽しい毎日にこにこワイン

楽しい毎日にこにこワイン

10月24日(日) 2日目

10月24日(日) 地震から2日目

昨夜は遅くまで道路でうろうろしていた。
が、寒いし疲れ切ってしまい、夜半(時間を全く覚えて無い)
『もうどうでも良いっ!』ってんでアパートの中へ入った
(後から考えるに、避難所へ行くとかすれば良かっただろうに
そんな事全く思いつかなかった・・・)
部屋の中の散乱しているモノ達をかきわけてベッドへ
幸いベットまわりに危険物は無く、横になってみる
余震が続いており、しょっちゅうビクっと目が覚めるが少しウトウトした
どのくらいたったのだろう・・・携帯が鳴っている!
会社の事務長からで『やっとつながったよ!大丈夫?』
あたりは明るくなってきていて、職場(薬局)へ行かなきゃっと思ったら
『ぐう~』そっか昨日の朝以来何も食べてないっ!腹減った!
さて?と思うがガスが止まっている。幸い水と電気は大丈夫。
『そうだっ!ご飯は炊けるじゃんっ!』ご飯炊いておにぎりにぎっていざ出陣!
(あの状況で空腹を感じておにぎりなんかにぎってたのはアタシだけかも?)

薬局につくとすでに新潟の本部から支援の人たちが来て、私を待っていた。
ドキドキしつつ鍵を開ける。昨夜は暗くて良く解らなかった惨状。
スチール棚は倒れ、デスクもぐちゃぐちゃ!
薬ビンやらあらゆる物が落ちて散乱し
調剤機器やプリンター類がとんでも無い所に飛んでる
倉庫からは変なニオイがしておりどうもドリンク類が割れてる様だ

それらを皆でお片付け。沢山の支援が入ったので、結構着々と片づく。
一段落後、休憩室で私のおにぎりやもって来てくれた物資を頂く。
おとなりの診療所は?と見ると駐車場でなんだかキャンプしてる人達が居る
やはり同じグループの新潟からの支援の人たちだ!もう来てくれてるんだ!
嬉しかった・・・(皆ボランティアで自主的に来て下さっていた)

診療所の中もめちゃめちゃで片付け中
所長先生は在宅患者さん達の家を一軒一軒回った後
グループホームの方々の所へ行ったとか
グループホームとは痴呆の有る患者さん達が集まって暮らす家で
介護の職員が交代で共に暮らしてお手伝いをしている家の事。
所長はそこの施設長でもあり
昨夜は速効で皆さんを付近の中学校へ避難させていた
私など、自分の事ばっかりで、ただただおろおろしてたけど
先生はすぐに患者さんの事考えてたんだ・・・脱帽

薬局付近は電気とガスが止まっていた。それから、水も出ない!!!
構造の関係で母屋からのもらい水なので
電気が来ないとポンプが動かず、水が出ないのだ。
飲み水とかはとなりからもらえば良いけど、トレイが使えないのは困る。

しかし、午後になって(時間は全く覚えて無い)電気が来ました!やった!!!
さっそく調剤機器類・パソコン類を立ち上げてテストしてみる。
どうやら明日からの営業に差し障りはなさそう・・・ホッとした
お隣の先生からも『こっちは動くよ、そっちは大丈夫?』
『ハイっ!大丈夫です』明日からは通常に診療がはじまりそうです
その後、長岡市内に有る同じグループの診療所の方が被害が大きいとの事を知り
皆でそちらへ向かう。(長岡のはずれで激震地区に近い方向)
なんと、診療所に近所の老人や子供達、様々な人たちが避難して来て居る!
電気もガスも水道もすべてダメなこの地区では
めちゃくちゃになった自宅ではとても過ごせず
診療所のデイケア室や待合室に避難してきた様子。
介護や看護の職員も多くいて、様々なケアが必要な方々が横になっている。
いったい何人居るのか?ものすごい事になっていてびっくり!
しかも、こちらでは地域の要望にこたえて診療を行っているため薬も必要で
うちの職員の一人が呼び出され、調剤業務を行っていた
私たちも手伝いつつ片付けていると『長野から支援物資のせた車が着いた!』と
へっ?と思い外へ出ると
なんと!長野の病院から支援物資満載で走ってきたと言う車が到着!
なんてありがたい事だろう。水やコンロ・鍋・食材等々・・隙間無く積んである。
聞けば、途中の高速を『○○診療所へ支援に向かう△△病院ですっ』と(事実です)
一部パトカーに先導されて本来通行止めのガタガタの高速を走って来たとか・・・

その後、偉い方々での対策本部会議がはじまるとの事。
会議に参加する社長から『あんた!自分の家もめちゃくちゃなんでしょ?
今日はもう帰りなさい。明日からの事もあるし・・・』
そうでした・・・明日からはどんな事になるのだろう???
不安をかかえつつ、疲れた体を引きずり自宅アパートへ。
昨夜もほとんど寝てないし、とても疲れていて、すぐベットに横になる
が、余震がひどくて眠れない・・・
強弱混ぜて『どうしてっ?』ってぐらい余震が続く・・・
何度も何度も目が覚めて(って言うより余震の合間にウトウト?)
それに『明日から大変だぞっ!頑張らなきゃっ!』と異常な興奮状態でしたし。
こうして怒涛のような明日からの始まりとも知らず、地震後2日目は過ぎたのでした・・・

注-私の住むアパートは新築で『軽量鉄骨』でしたので、建物の被害はほとんど無く、夜はなんとか自宅で過ごす事が出来ました。避難所や外・車で寝泊まりした人たちに比べ、そこは助かりました・・・

-続く-


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